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詩の会ミーティングはフロイト生誕150周年記念
先日フロイトのことをちょっと思い出したと思ったら、土曜日は彼の150回目のお誕生日だったそうです。
インターナショナル・ポエトリー・クラブの主催者から、
「特別ミーティングします。タイトルは無意識など、フロイト関係なら何でも」との連絡が。

私は田村隆一の詩(明日アップ予定)と、ちらし寿司と、 
この写真


freud

持参で参加しました。

そういえば私、ウィーンのフロイト宅を見学した時入手したこのポートレートを、額に入れて本棚に飾っているのだった。
フュースリーの『悪夢』を飾っていたフロイトさん本人とどっちがヘンなのだ。

精神分析の祖・ジークムント・フロイト、彼に関わるテーマなら、「無意識」「超自我」「エディプス/エレクトラ・コンプレックス」「言い間違い」「夢」などなど・・・多彩な選択肢がある。

ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』最終場面のCDをかけて芸術的に始まったミーティング、ラインナップは例えば:

ハンガリー語、ヨーゼフ・アッチラの『心に隠しているものは何ーーフロイト80歳の誕生日に』と、
ケーセイ・シラートの『遅れた哀悼』。
後者は「ぼくは36度も熱があるのに(平熱だろ)、なぜ看病してくれないの」と死んだ母をなじる。

ランボーの『母音』ーーAは黒、Eは白、Iは赤ーー音が色と結びつく特殊な知覚を持つ人は芸術家に多い。ナボコフもその母もそうだった。

このへんから3−4人いる精神科医・脳神経科医が、行動療法だの治療法について議論を始め、

プロの詩人ジェーンが自作の詩(フロイトの孫・リュシアン・フロイドの絵について)と共に、
「私はカウンセリングを受けたけど、あなたの悩みは私にもどうしようもありません、神様のところへ行ってください、神ならお金かからないし、と言われたわ」、と自らの分析医体験を披露。
それはいったいぜんたい、どんな悩みなんだ、ジェーン。

ユダヤ系イギリス人ジュリアが、女性シュールレアリストの潔癖症みたいな詩(何でもcleanでないといけないという)を読んでウケた。

その後イスラエル人のアディが、妻が神の元に去ってしまった夫の悲しい歌をCDの音楽で聞かせてくれた。
「何で去ったかというと、神のペ○スが旦那のより大きかったからだ」という解釈が出て笑った。
いや、そうなのか?本当なのか?
神への帰依の度合いや信仰のベクトルがずれることは、十分夫婦の亀裂原因になるのですね。宗教心の強い人たちほどそう。

様々な議論が白熱し、7時から夜中まで、いつもよりさらに盛り上がった。
フロイト先生がけっこう皆のアイドルだったことが分かって面白い。
変な人たちだなー。もちろん私もね。
| ろき | word, word, word(読書) | comments(2) | trackbacks(1) |
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Comments:
おはようさんです、はむははです。
フロイトがアイドルの集団なんて、
絶対変だ〜。
きみたち全員、フロイトにカウンセリングを受けたまえ。

アルコール依存症やタバコ中毒などと同じように
宗教も依存症があるようにも思えますね。
* はむはは * 2006/05/09 4:06 AM
はむははさん、おはよう。
ホホホ、やっぱり変よね。
受けてみたいわ分析。言われること想像できちゃうけど。

宗教にどっぷり漬かっちゃいけないような気がするのは日本人だからでしょうか。
それは空気や水のようなもの、という人たちもいるよね。
* Loki * 2006/05/09 6:03 AM
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今日は何の日?:フロイトが150年前のこの日に生まれた
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| 鯖田鮫蔵的批評(&フランスメディア翻訳) | 2006/05/09 4:16 AM |