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BBCドラマ『White Queen』
 
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Rebecca Ferguson

ばら戦争の時代を描いた10回シリーズのドラマ『The White Queen』が終了。
なんとか全部見た。
フィリッパ・グレゴリーの歴史小説を元にしていて、”女の闘い”に焦点が当たっていて面白い。

キャストは大勢だが、めぼしいところだけ:
Max Irons -- Edward IV
Rebecca Ferguson -- Elizabeth Woodville, the "White Queen"
Janet McTeer -- Jacquetta, Lady Rivers, Elizabeth Woodville’s mother   
Aneurin Barnard -- Richard, Duke of Gloucester, later King Richard III
James Frain -- Richard Neville, 16th Earl of Warwick, "the Kingmaker"
Faye Marsay -- Lady Anne Neville, "the Kingmaker's Daughter"
Amanda Hale -- Lady Margaret Beaufort, "the Red Queen", mother of Henry Tudor
Rupert Graves -- Lord Stanley, the third husband of Lady Margaret Beaufort

ヨーク家とランカスター家が入り乱れてなかなか決着つかなかった戦国時代、当時は「いとこ戦争」と呼ばれていたそうだ。
白の女王とはエリザベス・ウッドヴィル。上の写真のレベッカ・ファーガソン(母がイギリス人のスウェーデン人)が演じる。

彼女はもともとランカスター側の騎士の妻で、夫が戦死したためにシングルマザーとして苦労しているところを、ヨーク家のエドワード四世に惚れられた。

結婚して王妃となるが、身分が低いことから”魔法で王をたぶらかした”など失礼なことを言われたり、苦労する。王の治世も決して安定せず、その中で自分と子供たち、また自分の一族の存続を背負ってがんばる。

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Max Irons

エドワード四世のマックス・アイアンズ。
ジェレミー・アイアンズの息子にしては顔が残念?と思ったが、長身で均整のとれた体が敏捷で、慣れてくると魅力的かも。

王が勝手に好きな女と結婚してしまって怒ったのがウォリック伯。当時最も勢力のある貴族で、エドワードを王に推した「キングメーカー」。
これからフランスの王女と結婚させて外交的にもイングランドを安定させようとしていたのに、計画がおじゃんになった。このあたりから確執が生まれ、ウォリック伯は後に反乱を起こして敗れる。

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James Frain

ジェームズ・フレインがまたしぶい役でわたしは嬉しい♪

そのウォリック伯には娘しかいなかった。長女はエドワードの次弟ジョージと結婚。
末娘アン、父の方針転換からランカスター側の王太子エドワードと結婚。
貴族の娘はチェスの駒みたいなもの。

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Faye Marsay
新進気鋭のフェイ・マーセイ。

ドラマではアンは好きな人と結ばれた、ということになっている。
王太子が戦死したため未亡人となり、エドワード王の末弟・グロスター公リチャードにプロポーズされた。
幼いころからの知り合いで、お互いに憎からず思っていたという設定。

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Aneurin Barnard

シェークスピア「リチャード三世」で背骨も根性も曲がった男として描かれてしまったリチャードが名誉挽回?思慮深く愛情もある人物になっている。

兄のエドワード四世が若くして病死したため、その幼い息子が即位するより自分が王になったほうが国が安定するだろう、と判断した。
しかし反対派からは王子を殺したんじゃないかと言われ、自分の世継ぎの息子も亡くなるなど、不運。そしてもちろん最後は戦死。
ウェールズ出身の美形アナイリン(たぶん)・バーナードが真面目に演じてくれて、最近レスターの駐車場から骨が掘り出されたリチャード王ご本人も喜んでいるかもしれない。

リチャードが死んで、最後に勝った女、マーガレット・ボーフォート。ランカスター側。

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Amanda Hale

息子のヘンリー・チューダーを王にすることが人生の目的。政治的な事情で息子と離れて暮らさなければならなかったりして辛い日々を送るが、再婚も息子に有利なように選んだりして、じっと時を待つ。
ちなみにエドワードの王子がロンドン塔から消えてしまった、たぶん殺された事件にこの人が関わっているっぽく描かれている。

アマンダ・ホールは回が進むごとにだんだん存在感が増して、最後はもう主役。演技も鬼気迫っていた。
長らくフランスに逃げていたヘンリーがリチャード三世を破って即位。そしてエリザベスの娘と結婚し、やっとヨークとランカスターが和解、というところで終了。

貴族や王族の女性は当然のように政略結婚させられ、結婚したら今度は世継ぎの男子を生まなきゃだめ。お産で死ぬことも多いし、幼児死亡率も高い。ものすごく大変そうだ。
その中でなんとか生き延びようとし、子孫につなげよう、と精一杯闘う女たちは、どんなにドロドロしても、終ってみれば爽やかな印象を与える。

原作の本を読みたくなるが、5部作で次も執筆中らしく長い。休暇で2週間くらい暇がないと、読めそうもないや。



| ろき | テレビ | comments(4) | - |
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Comments:
キャストも皆存在感があって際立っていますね。

10回シリーズはちょっと長めだけれど、ばら戦争の時代背景を熟知できそう。

古今東西いつの世も人間は変わらないような気がする。

* Kiki * 2013/08/25 12:09 PM
Kikiさん、力作ドラマだと思います。
一部史実と違うこともあるんですが、勉強になりました。

わたしは俳優の顔を見ているのが多かったが(笑)。

ちょっとNHKの大河ドラマみたいな感じで、人間が生きて行くことの苦労と醍醐味が味わえます。
* Loki * 2013/08/26 2:27 AM
夏目漱石の「倫敦塔」を思い出します。
幼いエドワード5世とヨーク公がロンドン塔で身を寄せ合っていました。
母のエリザベス・ウッドヴィルが息子たちに会わせてほしいと門番にかけあっても聞き入れてもらえず、
「黒き塔の影、堅き塔の壁、寒き塔の人」と泣いていましたね。

最後に勝つためには、いろいろなものを捨てなければならないのかしら。

原作、5部作って、薔薇戦争だけで?
それは多すぎる気がしますが・・・。
* はむはは * 2013/08/26 9:59 AM
はむははさん、凄惨なロンドン塔の歴史の中でも、特にこの王子たちは不憫ですね。

目標をしぼるってそういうことなのかも。
国のトップというのは並大抵のことじゃないですね。

薔薇戦争が4部で、5部はヘンリー・チューダーに嫁した、エリザベスの娘の話みたいです。
そのうちリゾート地で読もう・・・。
* Loki * 2013/08/27 2:35 AM
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