<< 水曜デッサンクラス | main | Met オペラ@シネマ『Tristan und Isolde』 >>
ボリショイ・バレエ@シネマ「黄金時代」

JUGEMテーマ:エンターテイメント

161016-1

ボリショイ・バレエの映画館中継、今シーズン第一弾は『Золотой век』(Golden Age)。音楽ショスタコーヴィチ、振付ユーリー・グリゴローヴィッチというソ連黄金コンビ。

Дмитрий Шостакович ”Золотой век”

Хореограф-постановщик — Юрий Григорович

<Cast>

Рита, молодая девушка — Нина Капцова

Борис, молодой рыбак — Руслан Скворцов

Яшка, главарь банды — Михаил Лобухин

Люська, сообщница и подружка Яшки — Екатерина Крысанова

1920年代のソ連南部の港町、ナイトクラブが舞台だというので想像していた話と・・・全然違った。

クラブ「黄金時代」で踊り子をしているリタが町で漁師のボリスと知り合い、親しくなる。働く時間帯が違う二人だけど(笑)恋仲に。

しかしクラブ経営者でそのへんのヤクザの元締めでもあるヤーシカがリタを離そうとせず、それにヤーシカを好きなリューシカが加わってもめる。

健全な働く青年に対する退廃したブルジョワ世界のクラブの闇、っちゅう話だった!

地引き網をバレエで表現するのを初めて見た。すごい。

踊りはもちろんスリリングで大胆、パワフル、愛のパ・ドゥ・ドゥはやさしく細やか、言うことはない。

主役のニーナが可愛く、リューシカのエカテリーナ・クリサノワはコケティッシュで素敵。漁師ルスランがダイナミック。ヤーシカのロブーヒンも乱暴者の踊りが得意で体がキレていた。

161016-2

ニーナ・カプツォワとルスラン・スクヴォルツォフ

ストーリーはちょっと単純すぎるというかソ連臭がきついかな。音楽も、2幕の見事なタンゴ以外はショスタコーヴィチの不況和音が耳にひっかかる。

まったく好みの問題だし、ロシア人が見たら納得する展開なのかもしれません。ボリショイ劇場の観客には非常に受けていた。

美術・衣装は20年代テイストが美しく、楽しめました。

161016-3

本日ニーナの誕生日だったとのこと。バースディにボリショイで主役を踊って世界に中継されるなんて、すばらしい。おめでとうございます♪

ダンサーのインタビューなど:

 

 

.

| ろき | 演劇・ダンス他 | comments(2) | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - |
Comments:
ソ連時代は、芸術が不毛だったわけでもないのね。
窮屈な中での創意工夫が素晴らしい。
バレエの舞台で地引網なんて、自由な世界では思いつかないよね。

練習の様子も凄いな〜。
細かく見ると、全身のすみずみまで神経が行き届いているのがわかりますね。
頭が良くないと、いくら練習しても美しく踊れないんだ。…

こういう人達がコルホーズなどに送られて、ジャガイモ掘らされなくて幸いでした。
* B * 2016/10/18 10:21 AM
Bさん、ソ連時代にエンターテインメントとしてこういうものが与えられていたのか、という歴史的に貴重な作品ですね。
労働者階級は最後に必ず勝ち、「白鳥の湖」でもハッピーエンドしか認められない中、いろいろ工夫したのでしょう。踊りは圧倒的にすごいですし。

バレエダンサーは兵役も免除だったはず。大事にしていたんですね。
* Loki * 2016/10/18 9:04 PM
Comments: