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マーレン・アーデ監督 『Toni Erdmann』

JUGEMテーマ:映画

271016-1

また夜の内職が始まってあまり時間がないわりに、遊びには行っている。

ケンブリッジ映画祭でドイツ/オーストリアのコメディ映画『Toni Erdmann』を見た。

Directed by Maren Ade

<Cast>

Peter Simonischek as Winfried Conradi / Toni Erdmann
Sandra Hüller as Ines Conradi
Lucy Russell as Steph
Michael Wittenborn as Henneberg
Thomas Loibl as Gerald
Trystan Pütter as Tim

ヴィンフリートは音楽の先生だがそんなに忙しくない。引退間近かな。エキセントリックな性格で、プラクティカル・ジョークの度がすぎる、ヘンなおじさん。

スーパー・シリアスにビジネスの世界で活躍する娘イネスに会うために、ルーマニアのブカレストにアポなしで訪れる。

イネスはコンサルタントとしてクライアントと最後の詰め段階、ストレス度マックスだっていうときに突然、母と離婚した父ちゃんが現れて仰天。気をとりなおして穏便にやり過ごそうとするのに、ヴィンフリートはクライアントのお偉いさんに、

「娘があんまり忙しくてかまってくれないから、代理の娘を雇ったんですよ、これが良い娘でね、足の爪も切ってくれるの」とかアヤしい話をしている。ぎゃーやめて。

数日かまって、やっと帰したと思ったら、父は今度はカツラと入歯で変装し、

「トニ・エルドマンです、コンサルタントでライフコーチ」と再登場。

全く違う世界で生きている父親のおかげで、こっちの現実にヒビが入りそう。娘のキャリア=人生を壊すつもりなのか??それでも何とかつきあう優しい娘のイネスもだんだん自棄になり、キレてくる。

そのキレ方が、「おお〜そっち行くか!」と感心する突拍子もないもので、さすが父のDNAが入っている。素質あったのね。

非常に真面目な顔つきのザンドラ・ヒュラーが真剣な表情のままとんでもない行動に出るのが可笑しく、父のボケとの間合いが絶妙で、笑ったのなんの、涙と鼻水が出て呼吸困難になりそうだった。会場が悲鳴とヒステリックな笑い声で満ちるという、ドイツ映画には珍しい反応。ああ、腹痛い。

根本は父の「そんな出世のためにあくせくしてないで、今という時間を楽しまないと、人生なんてあっという間に終了だぞ」という愛のある心配なのだ。いつ離婚したのか知らないが、娘が小さいころにはいっしょに楽しく遊んで可愛がっていたことがうかがえる。なのでラストでは和解にいたる。あまり深刻な確執の話でなくてよかった。

映画祭でのドイツ語作品、あとは「レーダーホーゼン・ゾンビの襲撃」なんてオーストリア映画もあったんだけど、さすがに行く時間がなかった。そのうちいつか。

 

US版トレイラー:

 

 

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| ろき | 映画 | comments(4) | - |
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Comments:
プラクティカル・ジョーク好きな人って迷惑だ〜。
悪趣味すぎて笑えないものもありますよね。

まあ、このお父さんに悪気はないようだし、元々人懐こい性分なんでしょうね。
人にじゃれつきたい陽気なワンコ系。

娘さんは真面目すぎるようだから、気持ちがほぐれて良い結果になったようで。

こういうタイプがキレると常人には想像もつかない事態になりそうですね。
凄かった?
* B * 2016/10/29 8:57 PM
Bさん、体をはってるのは認めるが、ヘンなジョークは対応に困りますよね。
そうか、このお父さんは大型犬と思えばいいのか。

いやもう、凄かったです。イギリス人がきゃーきゃー言って笑ってました。
* Loki * 2016/10/29 10:38 PM
ドイツ映画が笑いに満ちるという印象はないですが
そんなに面白かったんですか。
見てみいたわ〜。

ゾンビ映画も見たいわ〜。
ちょうどハロウィンだし。
* はむはは * 2016/10/31 10:40 AM
はむははさん、面白かったです。
心身ともお疲れなときに見るといいかもしれません。
ゾンビもなんも考ないで済むから楽しいかも。
お体おいといくださいね。
* Loki * 2016/10/31 7:09 PM
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