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「終わりよければ全てよし」@Cambridge Shakespeare Festival

JUGEMテーマ:エンターテイメント

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ケンブリッジ大学の庭で上演されるケンブリッジ・シェイクスピア・フェスティヴァル、

Cambridge Shakespeare Festival

当然ながら屋根がなく、天気が悪いとあまり楽しくないので、行かない年もある。今年はダウニング・カレッジでの『All’s Well That Ends Well』(終わりよければ全てよし)を鑑賞。

昔、本で読んだだけ、上演を見るのは初めて。

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Director: David Personae

<Cast>

Bertram -- James Eken

Countess -- Kaitlin Howard

Helena -- Kay Dent

Parolles -- Lawrence Watling

Diana -- Jasmine Horn

最近父を亡くしてロシリオン伯爵の地位をついだ若いバートラム、フランス王に仕えるためにパリに赴く。彼のことをずっと好きなのが、孤児で伯爵家の世話になっているヘレナ。でも身分も違うし、と諦めている。ヘレナの亡き父親は医者、優しく賢い娘だ。

上の公式写真の人と違う配役はケイ・デント。

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そんなヘレナが気に入っているロシリオン伯爵夫人=つまりバートラムのお母さんは、息子が彼女と結婚することに賛成して励ます。勇気づけられたヘレナ、自分もパリへ行き、体調の悪い王様の治療を申し出る。父に教わった療法で見事王の病気が完治。「何でも望むことをかなえてやろう」という約束だったため堂々と、

「ロシリオン伯爵バートラムさんと結婚したいです!」と答える。外堀を埋めた

当のバートラムは子供のころから知っている貧乏なヘレナに異性としての興味なし。王の命令で結婚させられるも、初夜前にとっとと逃亡。

そんなことでは諦めないヘレナ、巡礼の仕度をして後を追う。イタリアでダイアナという娘と知り合うと、偶然にも彼女はバートラムに言い寄られているという。そこで彼女と協力。ダイアナに、彼にとうとうなびいたふりをしてもらった。

「じゃあ今夜、来てくださっていいわ。でも口きかないで、明かりもつけないでね♡」

喜んで“ダイアナの寝室”に忍んでいったバートラム…実はそこにいたのは…ワナだ。逃げたほうが――もちろんまんまと引っかかる。

そして数ヶ月後、ダイアナと結婚しようとするバートラムの目の前に妊娠した妻へレナが現れる。ダイアナにあげたはずの指輪をヘレナが持っているのも知って、観念した(笑)彼は本来の妻の元にもどるのだった。

これに、バートラムのいいかげんでほらふきな従者ペーローレスが懲らしめられるエピソードも混じって、全編笑える話ではあるが、バートラムから見ると愛のない相手と結婚させられるわけで、子供ができたと聞いてちょっと情はわいたようだけど、行く末が心配である。「終わりよければすべてよし」って、まだ終わりじゃないだろう、と思った。

17世紀当時はみんな納得していたのかな。母がいいという相手と結婚しろってこと?

とはいえ屋外上演は楽しい。たまに俳優がお客さんのピクニックの食べ物を失敬したりするのもお約束。バートラム母=伯爵夫人なんか赤ワインのボトルを奪ってラッパ飲み、「これいいワインだわ」と言って返していた。彼女の演技はとても良かったが。ほら吹きのペーローレスもうまくて笑えた。ヘレナは、純情そうなわりに腹黒い手を使って男を追い詰める、にしては大人しい感じがしたかな。そこが怖いってことか。

とりあえず教訓は「ベッドでは顔くらい確認しろ」ということで良いでしょうかね・・・。

フェスティヴァルは8月前半まで開催中、天気にもよるけど、もうひとつくらい観たい。

 

 

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Comments:
若い時なら「相手の意向を無視して結婚するなんて、騙して妊娠するなんてこの娘ひどい〜」と思ったでしょう。

でも、ママ目線で見ると、かなり情けない跡取り息子にしっかりした嫁が来てくれるんだから感謝感激だと思う。
バートラム、結婚が嫌なら断ればいいのに(王の命令じゃ難しいが、方法はあるでしょう…)中途半端に逃亡したり、求愛相手にその気が無いのも気づかず。
イタリア人が話をしないなんて変だ、と思わないほど迂闊だしねぇ。

結局はヘレナさんにたずなを握ってもらった方が幸せだと、観念するのが一番ですよ。
* B * 2017/07/24 4:56 PM
あ、ダイアナはイタリアにいたけどイタリア女性じゃないですね。
迂闊なのは私の方でした。
* B * 2017/07/24 5:00 PM
Bさん、わたしもダイアナさんはイタリアンだと思ったけど、違うんだっけ?まあいずれにしても、少しもしゃべりたくないなんて不自然です。

うっかり者のバートラム、こういう奥さんに更生させてもらうのも良い人生ですかね。。
* Loki * 2017/07/25 1:40 AM
今年もシェイクスピア・フェスティヴァルの時期になったんですね。

美しい夕暮れに間近で演劇を見られるのが夢のようで、私もまたいつか見たいなと思います。

今回はダウニングカレッジだったんですね。
カレッジめぐりも鑑賞の楽しみのひとつ。

* Kiki * 2017/07/29 6:55 PM
Kikiさん、カレッジの庭でピクニックをするというのが主眼ですよね(笑)、楽しい。
ダウニングは中心地にあるので行きやすくて良かったです。
しかし今年はもう気温が下がってきましたー。
* Loki * 2017/07/30 3:49 AM
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