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マーガレット・メイヒュー『Dry Bones』

JUGEMテーマ:読書

Dry Bones (A Village Mystery)
Dry Bones (A Village Mystery)

週末にするレギュラーの仕事を入れて3ヵ月。そのわりに土日遊んでいるが、その場合は遊んだ後で夜に働いてるのです。けっこう疲れる、ということで木曜日に休暇をとって一日ダラダラしてみた。オンライン図書館で電子書籍を借りて読む。

しかも本当は書評欄で見たTom Bouman『Dry Bones in the Valley』が読みたかったのになくて、検索で出て来たこれを借りたという適当さ。

Margaret Mayhewの『Dry Bones (A Village Mystery)』、読みやすいコージー・ミステリ。Village Mysteryシリーズは退役軍人でColonel(大佐)と呼ばれているヒューが、奥さんに先立たれてから移り住んだ田舎で出くわす事件を描いているようだ。

この『Dry Bones』では、フロッグス・エンドという村でコテージに住み、ガーデニングを始め、居ついた野良ネコのサーズディ(=木曜日)と平和に暮らす大佐が、手紙を受けとる。

亡き妻の友人コーネリアは金融界の大物と結婚して裕福な生活をしている。田舎に大きな地所を買って大改造中。ところが困ったことがおきた。夫は海外出張で相談できない、お願いだから屋敷に来てほしい。というのだ。

信頼できて口が堅く、判断力がある大佐、いろんな人から頼られるタイプ。公明正大でもある。なのでコーネリアの敷地内で改装されている大きな納屋の床に埋まっていたものを見て即座に、

「これは隠匿できるものではない。警察を呼ぶべきだよ」と告げる。

事態は殺人事件の捜査に発展するのにまだ、「息子の18歳の誕生日に大がかりなパーティを企画しているんだから、それまでに納屋が完成しないと困る」という心配しかしないコーネリア。担当の刑事さんはあと8か月で定年退職、その後に育てたいアヤメ品種のことで頭がいっぱい。

何となく気になる大佐は村人に会って話を聞き、しだいに事件の真相に近づいていく。

のどかで風光明媚なイギリスの田舎、生まれてからずっとそこに住み続ける人もまだいるが、人の出入りもある。新参者が来て(コーネリアのように)古い建物をモダンに改築してしまったり、昔からの店を同性カップルが引き継いだり、21世紀の変化は訪れる。

変らないのが田舎のゴシップ。誰かが電車でロンドンへ行った、なんてことが即座にみんなに知れ渡ってしまう。大佐は「地元のKGB」なんて呼んでいる。けっこう怖い。

事件の被害者が判明してからは、アヤシイと思われる人がわんさか出てくることになる。被害者の素行が悪かったため、同情もされないのは気の毒。

田舎の魅力と恐ろしさを軽めに書いて、そこまで深刻にならないところがコージー・ミステリだ。お茶やお菓子も美味しそうだし。

でもやはり、素行が悪くなってしまった被害者にも理由があるので、みんな冷たい、とも思う。大佐はできる限りのことをして、好感の持てる人物だ。最後は、長い間家を空けていたためにニャンコが家出してしまったと連絡があり、すっとんで帰ったのがまた彼らしい。

たぶんこのシリーズはもう読まないかもしれないが、休日にぼーっと読めて楽だった。ロシア語もこのくらい楽に読めるようになりたいが、あと何年かかるのやら。

明日からまた仕事だ。

 

 

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| ろき | word, word, word(読書) | comments(2) | - |
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Comments:
アルバイト疲れで会社を休むって、どっちがメインか微妙になってきましたね。そのうち逆転ですか?

登場人物の生活をしっかり書き込んでいるミステリーは読みごたえありますよね。
大佐は善人らしいし、事件よりパーティ、ガーデニングが大事という人たちも現実味があって面白そう。翻訳があったら読んでみたいです。

家出した猫は見つかったかな?
犬だったら、大佐を追いかけて事件現場まで来てくれそうだけど、それも困るか。
* B * 2017/08/05 4:25 PM
Bさん、バイトの単価がもっと高いといいんですけどね、努力します♪

この作は肝心のミステリがちょっとあれでしたが、いかにもいそうな人が出てきて楽しく読めます。

猫様は相当お怒りの様子でした(笑)。しばらく機嫌とらないとね。
* Loki * 2017/08/06 2:16 AM
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