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『Feast & Fast』@フィッツウィリアム博物館

JUGEMテーマ:アート・デザイン

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Winter Landscape with Bird trap
Pieter Brueghel the Younger, c.1626

ケンブリッジ大学フィッツウィリアム博物館の特別展『Feast & Fast: The Art of Food in Europe, 1500-1800』、ヨーロッパの食の文化をテーマにしたユニークな企画。絵画や工芸品ほか、文献など、珍しい展示物が多い。上の写真はピーテル・ブリューゲル(父)のオリジナル(c.1565)を、息子が17世紀に模写した作品。右手前に鳥の罠がある。

17世紀イングランドの刺繍(部分)

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アルカディアを描いているそうで、鳥や動物がいて楽しそう。動物が身近な存在だったのが感じられる。ユニコーンもいるけど(笑)。

こちらはウサギに逆襲されて、狩人がローストされている図(横長なので、部分):

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The world turned upside down: hares roasting a hunter, Virgil Solis, 1530-1562

ウサギを怒らせると怖いのである。ドイツ、ニュルンベルクの芸術家ヴァージル・ソリスによる版画。

料理道具や食卓の実用品も面白い。

18世紀、ジンジャーブレッドの木型。ジョージ3世の国章なので、王宮のディナーで使われたんでしょうか。

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牛さんの乗ったバター皿、優雅。

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18世紀には食べ物そっくりの陶磁器も流行ったそうで、カラフルで美味しそう。

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会場のディスプレイも凝っていて、砂糖のお城が飾られたり、白鳥のパイをメインにした食卓がしつらえてあった。

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タイトルのうち”Fast”(断食)の方はどうしたのか、というと、宗教的な理由で質素にしていた修道士などの像がちょこっとあった程度であった。地味ですからね。↓ このデルフト製のタイルは、聖書の中で食べ物が出てくる場面を描いたもの。18世紀の作品。

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絵画ももちろん華やかな食卓、新鮮な果物の描かれた作品がいくつも展示されているが、描くのに時間かかっちゃって(?笑)腐ったやつが――すばらしい!

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Still life with rotting fruit and nuts on a stone ledge, Abraham Mignon, c. 1670

甘〜い腐敗臭がただよってきそうだ。アブラハム・ミグノン(1640〜1679年)はドイツの画家。もちろん普通は新鮮なのを描いてます。信心深かったそうで、この作品に影響があるのかもしれない。38歳で亡くなっているのが惜しまれる。

日常から非日常まで、人間は毎日食べ物に関わっている。たいていの人には興味のある分野でもあって、そこから芸術を見渡しているこの展覧会、楽しく鑑賞できた。

4時には外は暗くなっている。博物館の庭では現代作家のBompas & Parrによる巨大パイナップルがライトアップされていた。熱帯の果物らしく元気があってよろしい。

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Comments:
キャー、肉食うさぎ、怖い〜。
うさぎって怒らせると怖いですよね。けりが入ったりして。
日本の食品サンプルが評判ですが
こんなに昔から食品を模したものがあったのですね。

描いているうちに腐った果物、虫がたかっていて本当に腐敗臭がただよってきそう。

パイナップルの存在感が半端ないわ。
* はむはは * 2019/12/09 3:42 PM
はむははさん、真顔のうさぎが怖いですよね。いつも大人しいだけに、ギャップが大きい。

食品サンプル優秀です。調理済みムール貝なんかもあった〜。

腐った果物は真に迫っていますよね。制作現場は大変そう。

「パイナップル大王」って雰囲気です。楽しい。
* Loki * 2019/12/09 10:10 PM
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