<< 死都ブリュージュ(ロシア語訳で) | main | 『Pre-Raphaelite Sisters』ナショナル・ポートレート・ギャラリー >>
アントニオ・バンデラス主演「Pain and Glory」

JUGEMテーマ:映画

110120-1

だーいぶ前、去年見た映画で印象深かった「ペイン・アンド・グローリー」(原題『Dolor y gloria』)、ペドロ・アルモドバル監督のスペイン映画。

Directed by Pedro Almodóvar
<Cast>
Antonio Banderas as Salvador Mallo
Penélope Cruz as Jacinta Mallo, Salvador's mother
Raúl Arévalo as Venancio Mallo, Salvador's father
Leonardo Sbaraglia as Federico Delgado
Asier Etxeandia as Alberto Crespo
Cecilia Roth as Zulema

アントニオ・バンデラスというと(えっと…ゾロ?)くらいしか思い出さず申し訳ない。母国スペインではアクションより演技力を買われている俳優だそう。彼がアルモドバル監督の自伝ぽいといわれる本作で主人公の映画監督サルヴァドールを演じる。

サルヴァドールは30年前の代表作で相当に有名だが、最近はさっぱり作品を発表していない。その原因は主として健康状態。いろんな病気をして、あちこち体が痛む。痛みを薬でまぎらわす日々、精神にも影響する。

ところが最近、例の30年前の傑作が再び脚光を浴び、主演俳優と共にQ&Aに出なければならなくなった。その俳優アルベルトとは、30年前の試写会以後口を聞いていない仲だ。両者は再び顔を合わせることになり、過去のわだかまりをどう解決するか、決断を迫られる。本音をガンガン言いまくる対決が面白い。これだけ隔てなくものを言えるのは、底に信頼があるんじゃ?と思う。

結局アルベルトには、長年あたためていたモノローグ形式の新作一人芝居を演じてもらうことに。

50代もそろそろ終わりくらいの年齢設定だろうか。その頃には一度人生の見直しみたいなものをすると、見えなかったものが見えてくるのかもしれない。過去の回想シーンが色鮮やかに描かれ、美しい。

たとえば彼の子供時代の貧しい家。

110120-2

きれいやんか!でもこの部屋には屋根がないのだ。洞窟を利用した住居。若いお母さん(ペネロペ・クルス)は引っ越してきて「ええ、洞窟に住むのー!」と絶望していた。

いろんな出会いが人生の分かれ道に影響をあたえる。回想しながら、心の中でその人たちと折り合いをつけていくようだ。実際に体を動かして会う人もいる。アルモドバル監督版の「8 1/2」のような感じ。

画面の配色が斬新で、贅沢な映像の世界が展開。主人公はあまり感情移入をゆるすようなタイプじゃないが、他人の人生を垣間見る気がする作品。

スペイン版トレイラー:

 

 

.

| ろき | 映画 | comments(4) | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - |
Comments:
小さい頃洞窟に住みたかったので、羨ましいと思いました。白くてきれいだし。
でも天井が無いのは、困りますね。竪穴物件?

アントニオ・バンデラスさん、渋くて味のあるオジサンになりましたね。
* B * 2020/01/14 11:45 AM
Bさん、白い洞窟の家、子供だったらちょっと楽しそうですね〜。
家事担当の人は大変だけど。水道もガスコンロもなし。たまに大雨なんかあったらどうしたのかな(映画ではいつも晴れてた)。

アントニオ・バンデラス、いい感じに歳をとってますね、まだまだ活躍しそう。
* Loki * 2020/01/14 9:05 PM
ペネロペ・クルスがお母さんって、ステキ。
洞窟なら普通、天井があるよね。
屋根がないなら、ただの囲いでは?

パソコンを買い替えて、まだ設定ができてないの〜!
* はむはは * 2020/01/15 10:38 PM
はむははさん、羨ましいですよね。でも性格はけっこうきついお母さんだよ(笑)。

この部屋に隣接した他の部屋が横に広がっていて、天井があるんです。中庭みたいなスペースになってますね。自然にできた地形なのかな。

あら、どこかで優雅に旅行中かと思ったら、PCと格闘中ですか。使いやすくするまでが面倒ですねー。
* Loki * 2020/01/16 1:28 AM
Comments: