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パリで見た、ギエムのコンテンポラリー
sylvie

日本の皆さんは、明けましておめでとうごさいます。
イギリスはまだ大晦日の夜、あちこちで花火がパラパラ数発づつ上がり、雨模様・強風の闇夜のわびしさを際だたせております。夜中にはオフィシャルに派手にやるのかなあ。

2006年はお陰さまで楽しく過ぎました。
今年もよろしくお願いします。それぞれに良い年にしましょうね。

年末の慌ただしい時期、呑気にパリへ行ってきました。
ダンスを2つ見て来たうちの1つが、シルヴィ・ギエムとラッセル・マリファントのコラボレーションによるコンテンポラリー、『PUSH』。シャンゼリゼ劇場で。

これは元々2005年にイギリスで初演されたもの。その頃私はやっとクラッシック・バレエをいくつか見たぞという程度で、知らずに過ぎていた。
日本でもやったので、もう見た方もいますよね。
待っていればまたロンドンでもやるが、今回はギエムの故郷フランスでの公演ということで、楽しみにしていた。

プログラムは、1 SOLO がギエム、2 SHIFTがマリファント、 3 TWO をギエムがそれぞれソロで踊り、4 PUSHで2人が組んだ。

SOLOのギエムは軽い白いゆったりしたパンツに白い短いブラウスを着て、カルロス・モントヤのフラメンコ調音楽に合わせ、しかし情熱的というよりは何だか瞑想している風に内面的に踊る。クラッシックと振りが全く違うが、相変わらずどこから見てもきれいなボディと動き。

SHIFTはマリファントがこれも白い衣装(一見オヤジTシャツ)で、色々な形を作る。照明が巧妙で、舞台後部スクリーンに映る影が1人から3人までマリファントを増殖させる。彼が舞台奥に動くと影は等身大に近くなり、白い人と黒い人が3人、一緒に踊っているように見えて面白い。動きそのものはむしろ静か。

TWOは3人の女性ダンサーのための振り付けだったそうだが、ギエムなので一人で十分(?)、深海のような暗さにほのかな照明、潜水艦のソナーみたいな音(音楽アンディ・コウトン)と共にゆっくりと動きだし、次第に速くなる。これも照明が凝っていて、たとえば手をクローズアップし、回転する腕が光の筋を描くように見えたりする。

以上はすべて10分程度。最後のPUSHが圧巻の32分間。
マリファントがギエムを肩に乗せて登場した2人(上の写真)、流れるような動きで離れたり、また接近したりする。人間の男女というよりは、それぞれ形の非常に違う同じ生物というか宇宙人のように感じた。そこにあるのは自在に動く肉体とその組み合せで、彼らは数メートル離れて同じ動作をしたり、一方が一方の背中を土台に回転したりすることで、コミュニケーションを取っている。
ギエムがシャープで柔軟ですばらしく、マリファントはどちらかというと支え役。
仕事量がずいぶん違うな。
これも音楽コウトンで、シンプルで気に入った。
最初から最後まで同じ密度のダンスが展開し、目を離せず、集中力を要した。
なんて、踊っている方は1000倍大変だよね、お疲れさまでした。堪能しました。

ところでこの日個人的にびっくりしたのは、2階席の同じ仕切りの中、斜め後ろの席にいた日本人女性に声をかけたら、京都のアクセントがある方。もしかしたら、と聞いてみたら、そうだった、愛読しているブログの著者さんだったのです!
フランスアート界底辺日記
彼女はパリに住んでいるが、こっちは年に2回、数日くらいしか行かない。
同じ日、同じ公演の接近した席を取るなんて、すごい確率低くないですか〜?
ああ驚いた。
日頃楽しく読ませてもらっている感謝を伝えられて良かった。
(急に「読んでます」と言われた向こうはビビったかも)
| ろき | 演劇・ダンス他 | comments(6) | - |
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Comments:
ロキさん、あけましておめでとうございます。

すてきなダンス鑑賞だったのね。
ダンスって、舞台に別次元を作りますね。
年末のパリってステキでしょうね。

なんと、うれしい偶然の出会いですねぇ。
なにか引き合う運命があったのですねぇ。

今年もたくさんのうれしい出会いがありますように。

今年もよろしくお願いします。
* はむはは * 2007/01/01 8:44 AM
新年おめでとうございます。

バレエを見ても前衛ダンスを見ても、中国雑技団の芸を見ても私の感想はほぼ一緒。「人間ってあんな動きができるのか…練習は大変だろうなぁ」です。

ロキさんのように深く解釈してくれる観客だと、踊り甲斐もあるでしょう。

今年もいろんな分野の楽しい記事を期待してますね。


* B * 2007/01/01 10:57 AM
はむははさん、あけましておめでとうございます。
いつもコメントありがとう。
今年もよろしくお願いします。
ダンスもすばらしかったし、Kanaさんに会えて嬉しかったです。
パリはいつも行った甲斐があったと思わせてくれる。
本当は住みたいんですけどね。
* Loki * 2007/01/01 7:42 PM
Bさん、明けましておめでとうございます。
私は見た感じで適当なことを言ってるので、実際に踊りを
知っている人の見方とは全然違うと思います。
まっそれが自分の感想だからいいや。
2007年も絵に重点を置きつつ、いろいろ見たり聴いたりしてみるつもり、
またよろしくお願いしますね。
* Loki * 2007/01/01 8:00 PM
Lokiさん、明けましておめでとうございます。
今年もブログ、楽しみにしています!どうぞ
よろしくお願いします。

パリでの奇遇、人生に何度かこんなことって
あるんですね。Lokiさんはきっとスピリチュアルな
部分が研ぎ澄まされているんですね。

私はまだまだコンテンポラリーは、ピアノも
バレエも理解するのが難しいなって思います。
* KiKi * 2007/01/03 7:21 PM
KiKiさん、明けましておめでとうございます。
いつもコメントありがとう。
すごい奇遇にはびっくりしました。
良い人に会えると嬉しいです。
コンテンポラリー、私も理解できてるかというと、?ですが、見るとやはり
面白いものだし、気持よければOKじゃないかしら。
そのうち何か行ってみましょう〜。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします♪
* Loki * 2007/01/03 8:51 PM
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