2009.08.28 Friday 06:05
JUGEMテーマ:エンターテイメント

左からジョン・エヴァレット・ミレー、フレッド・ウォルタース、ダンテ・ガブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ハント。
19世紀イギリスの重要なアートの運動ラファエル前派、結成当初は4人でほそぼそと始めたわけです。
彼らの奮闘を、事実に沿いながら、面白おかしく脚色した、6回シリーズのBBCドラマ「デスパレートなロマンティストたち」が今週完結しました。わたしはテレビがないのでPCでチェック。
野心あふれる若き画家たちがアート会に新風をふき込み、最初は受け入れられないが評論家ジョン・ラスキンの支持を得て勢いを増していく、が私生活には色々あり・・・。
有名な絵の制作過程や、熱い友情(だけどモデルの取り合いしたり)、恋愛模様、キャリアの明暗など、わかりやすく、軽いテンポで進む。
キャスト:
John Millais -- Samuel Barnett
Dante Gabriel Rossetti -- Aidan Turner
Fred Walters -- Sam Crane
William 'Maniac' Hunt -- Rafe Spall
John Ruskin -- Tom Hollander
Effie Ruskin -- Zoe Tapper
Lizzie Siddal -- Amy Manson
Annie Miller -- Jennie Jacques
ミレーは11歳でロイヤル・アカデミー美術学校に入学した天才。仲間内で最年少でもあり、ジョニー・ボーイなどと呼ばれ弟扱い。でも絵は抜群にうまい。
リーダーでハンサム、情熱はあるがテクニックはそうでもないかも、しかも女性関係にエネルギーと時間(の大半)をとられるガブリエル・ロセッティ。
信仰心篤くエキセントリックなハントは、可愛いが素性と身持ちのよろしくないモデルのアニーとくっついたり離れたり。
絵の制作はあきらめ、3人の才能を信じて批評家兼ラファエル前派のPR係りとなり、ドラマの語り手でもあるフレディ。ロセッティの恋人で後に妻となるモデルのリジーに恋しているが告白できず。
あまりのノリのよさに、「ドラマですから、本気にしないでね」とただし書きをすべきかと・・・まあ「デスパレートな妻たち」をもじったタイトルからも、みなさん分かっているでしょうけど。
それと、「家でオフィーリアごっこをしないでね」ってのも必要?
風呂に漬けられるリジー。
たしかにオフィーリアに似た、美しい女優さん。
顔のパーツの造りが細やか、ときどきボッチチェリのヴィーナスにも見える。

ジョニーが小川に浮かぶオフィーリアを描くためのセッティング。
しかし途中、彼女は本当におぼれかける。
あわてて実家に運んで医者を呼び、リジーのお父さんにどなられ、もうモデルはしてくれないかも、としょんぼりする4人。
ガブリエルとフレディにとっては愛する女性、ハントにとってはモデルであった人間が死にかけたのだが、ジョニーにとっては大事なモデル、のみ。
「ぼくの傑作が・・・(完成しなかったら困る)」と思わず発言して、
「お前、可愛い顔して、こんな時にそういうこと言うの!」とガブリエルに首しめられそうになる。
とんでもなく利己的なようだけど、そうでもないんです。
ジョニーは「オフィーリア」が世界に貢献する傑作になることを知っている。
あの絵がテート・ブリテンになかったらどうします?みんな、困るでしょう。
だから人類のために心配してたの、彼は。
こういう人、好き。
「構図どうしようかな」「次はなに描こうかな♪」と、絵のことしか考えてません。
大事なパトロンであるラスキンの奥さんをモデルにしているうちに惚れてしまったときはさすがにピンチか、と思いきや、奥さんエフィーも彼が好きになり、しかも結婚5年だけどまだヴァージン(いろいろあります、ヴィクトリア時代って)、周りの協力もあってめでたく結婚。
ラスキンの寵は失っても、すでにアカデミー会員になっていたから大丈夫。
その後は家内安全、商売繁盛。
守護天使や大天使や美の女神、妖精、ご先祖さまなどなどが、よってたかってジョニーを守っている。目には見えないが、羽音が聞こえそう。
ジョニーは素直に彼らの言うこと(直感)に従っているし。
この人物の描き方は意外に奥が深い。脚本家さんが鋭いと思う。
他の3人のメンバーは普通の人間で、地上的な問題に心を悩ませる。
こちらの方がドラマとしては面白いので、重点がおかれていた。
特に中心はガブリエル、スーパー・チャーミングな男、リジーの心を射止めたはいいが浮気しまくって彼女を傷つける。
女性からインスピレーションを得るタイプ、でもごたごたがあるとすぐに描けなくなる。働けよ〜。
自分で自分の人生をややこしくしている。
これはこれで実力でしょう。
ちょっと前に、芸術家はすべて”見えない世界”とコンタクトしているが、どのへんとつながっているかは人によって違う、地上的ドロドロの世界にチャネルしている人もあれば、天上に近いような、高次のレベルの人もある、というようなことを聞きました。それを思い出した。
どちらが偉いとかそういうことはなく、役割でしょう。それぞれ違うから世界が豊かになる。
ほかにウィリアム・モリスやバーン・ジョーンズ、小説家のディケンズも登場して、ああ面白かった。
YouTubeに第2回目のトレイラーがありました。よかったら:

左からジョン・エヴァレット・ミレー、フレッド・ウォルタース、ダンテ・ガブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ハント。
19世紀イギリスの重要なアートの運動ラファエル前派、結成当初は4人でほそぼそと始めたわけです。
彼らの奮闘を、事実に沿いながら、面白おかしく脚色した、6回シリーズのBBCドラマ「デスパレートなロマンティストたち」が今週完結しました。わたしはテレビがないのでPCでチェック。
野心あふれる若き画家たちがアート会に新風をふき込み、最初は受け入れられないが評論家ジョン・ラスキンの支持を得て勢いを増していく、が私生活には色々あり・・・。
有名な絵の制作過程や、熱い友情(だけどモデルの取り合いしたり)、恋愛模様、キャリアの明暗など、わかりやすく、軽いテンポで進む。
キャスト:
John Millais -- Samuel Barnett
Dante Gabriel Rossetti -- Aidan Turner
Fred Walters -- Sam Crane
William 'Maniac' Hunt -- Rafe Spall
John Ruskin -- Tom Hollander
Effie Ruskin -- Zoe Tapper
Lizzie Siddal -- Amy Manson
Annie Miller -- Jennie Jacques
ミレーは11歳でロイヤル・アカデミー美術学校に入学した天才。仲間内で最年少でもあり、ジョニー・ボーイなどと呼ばれ弟扱い。でも絵は抜群にうまい。
リーダーでハンサム、情熱はあるがテクニックはそうでもないかも、しかも女性関係にエネルギーと時間(の大半)をとられるガブリエル・ロセッティ。
信仰心篤くエキセントリックなハントは、可愛いが素性と身持ちのよろしくないモデルのアニーとくっついたり離れたり。
絵の制作はあきらめ、3人の才能を信じて批評家兼ラファエル前派のPR係りとなり、ドラマの語り手でもあるフレディ。ロセッティの恋人で後に妻となるモデルのリジーに恋しているが告白できず。
あまりのノリのよさに、「ドラマですから、本気にしないでね」とただし書きをすべきかと・・・まあ「デスパレートな妻たち」をもじったタイトルからも、みなさん分かっているでしょうけど。
それと、「家でオフィーリアごっこをしないでね」ってのも必要?
風呂に漬けられるリジー。
たしかにオフィーリアに似た、美しい女優さん。
顔のパーツの造りが細やか、ときどきボッチチェリのヴィーナスにも見える。

ジョニーが小川に浮かぶオフィーリアを描くためのセッティング。
しかし途中、彼女は本当におぼれかける。
あわてて実家に運んで医者を呼び、リジーのお父さんにどなられ、もうモデルはしてくれないかも、としょんぼりする4人。
ガブリエルとフレディにとっては愛する女性、ハントにとってはモデルであった人間が死にかけたのだが、ジョニーにとっては大事なモデル、のみ。
「ぼくの傑作が・・・(完成しなかったら困る)」と思わず発言して、
「お前、可愛い顔して、こんな時にそういうこと言うの!」とガブリエルに首しめられそうになる。
とんでもなく利己的なようだけど、そうでもないんです。
ジョニーは「オフィーリア」が世界に貢献する傑作になることを知っている。
あの絵がテート・ブリテンになかったらどうします?みんな、困るでしょう。
だから人類のために心配してたの、彼は。
こういう人、好き。
「構図どうしようかな」「次はなに描こうかな♪」と、絵のことしか考えてません。
大事なパトロンであるラスキンの奥さんをモデルにしているうちに惚れてしまったときはさすがにピンチか、と思いきや、奥さんエフィーも彼が好きになり、しかも結婚5年だけどまだヴァージン(いろいろあります、ヴィクトリア時代って)、周りの協力もあってめでたく結婚。
ラスキンの寵は失っても、すでにアカデミー会員になっていたから大丈夫。
その後は家内安全、商売繁盛。
守護天使や大天使や美の女神、妖精、ご先祖さまなどなどが、よってたかってジョニーを守っている。目には見えないが、羽音が聞こえそう。
ジョニーは素直に彼らの言うこと(直感)に従っているし。
この人物の描き方は意外に奥が深い。脚本家さんが鋭いと思う。
他の3人のメンバーは普通の人間で、地上的な問題に心を悩ませる。
こちらの方がドラマとしては面白いので、重点がおかれていた。
特に中心はガブリエル、スーパー・チャーミングな男、リジーの心を射止めたはいいが浮気しまくって彼女を傷つける。
女性からインスピレーションを得るタイプ、でもごたごたがあるとすぐに描けなくなる。働けよ〜。
自分で自分の人生をややこしくしている。
これはこれで実力でしょう。
ちょっと前に、芸術家はすべて”見えない世界”とコンタクトしているが、どのへんとつながっているかは人によって違う、地上的ドロドロの世界にチャネルしている人もあれば、天上に近いような、高次のレベルの人もある、というようなことを聞きました。それを思い出した。
どちらが偉いとかそういうことはなく、役割でしょう。それぞれ違うから世界が豊かになる。
ほかにウィリアム・モリスやバーン・ジョーンズ、小説家のディケンズも登場して、ああ面白かった。





⇒ Loki (02/08)
⇒ Loki (02/08)
⇒ Loki (02/08)
⇒ Loki (02/08)
⇒ Loki (02/08)
⇒ Loki (02/08)
⇒ はむはは (02/07)
⇒ はむはは (02/07)
⇒ B (02/07)
⇒ レイネ (02/07)